残念ながら、今年も村上春樹氏の受賞はなりませんでしたが、

日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏が、ノーベル文学賞を受賞しましたね。

私の周りもみんな同じことを言っているんだけど、

最初に名前を聞いた時は、恥ずかしながら誰だかわかりませんでした。

毎年、注目されている村上春樹氏が受賞を逃したのは残念ですが、

それでも、日本出身の日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏が、

ノーベル文学賞を受賞したことは、同じ日本人として少し嬉しかったです。

カズオ・イシグロ氏は、両親が日本人で生まれは長崎県。

5歳の時に、父親の仕事の関係でイギリスに引っ越すことになったとか。

人生のほとんどをイギリスで過ごしてきたカズオ・イシグロ氏ですが、

作品の内容は日本をテーマにしたものが結構ありますよね。

「遠い山なみの光」や「浮世の画家」という作品は、

戦後の混乱期にあった日本がテーマになっています。

カズオ・イシグロ氏本人もコメントしているように、

作品の世界観に日本が大きく影響していることがわかります。

また、日本をテーマにした作品が多いのには、

年齢を重ねるごとに日本の記憶がどんどん薄れてきたので、

それを保存しておくために作家になったという理由も関係しているでしょう。

まあ日本に住んでいたのが、わずか5歳までですからね。

記憶がどんどん薄れていくのも仕方がないかもしれません。

私も幼稚園の頃の記憶は何となく頭に残ってはいますが、

それほど鮮明に覚えているわけではありません。

記憶を文章で記録しておきたいという気持ちはわかる気がします。

それだけ、日本への思いが強いということだと思います。

だから、どことなく懐かしい感じの日本の情景が

思い浮かぶような文章になっているんでしょうかね。

おそらく、カズオ・イシグロ氏が覚えている

5歳の頃日本に住んでいた記憶をもとに書かれているので、

何となく懐かしく感じるのかもしれません。

それにしても、村上春樹氏は毎年注目されるのに、

ノーベル文学賞を受賞することはありませんよね。

今年も、イギリスの大手ブックメーカーの予想オッズでは、

村上春樹氏は上位に支持されていました。

一方、ノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏は、

全くのノーマークで大穴が来たといった感じでしょうね。

日本各地の書店では、早速、カズオ・イシグロ氏の本が

売り切れ続出しているぐらい注目を集め始めています。

次回作のテーマは、日本を代表する文化の一つ「漫画」だそうです。

どんな作品になるか、今からすごく楽しみですね。