王者青学の3連覇を阻止し、10年ぶりに出雲駅伝で優勝したのが東海大学。

まだ青学が頭角を表す前、かつて大学駅伝で上位争いをしていた名門。

近年は、優勝から遠ざかっており、今年の箱根駅伝も10位と振るわず、

強かった頃の東海大学は、もう見ることができないのかと思っていました。

ところが、今回の出雲駅伝での東海大学の走りを見て、

今年は、昨年までとは一味違うなと感じたんです。

青学が1区で大きく出遅れてしまったのとは違い、

東海大学の1区はいきなり区間賞の快走でリードします。

そして、2区以降も途中で一旦青学に1位を明け渡すも、

3人が区間賞の走りをして、再度1位を奪い返して見事に優勝したんです。

この現在の強い東海大学を支えているのが、黄金世代と言われた2年生。

今回の出雲駅伝優勝メンバー6人中5人が2年生で固められており、

高校駅伝でも活躍した2年生たちが、10年ぶりの優勝をもたらしたんです。

このチームを引きているのが、名将両角速監督。

東海大学の監督に就任する前は、佐久長聖高校の監督を務めていました。

弱小チームだった佐久長聖高校を全国制覇を成し遂げるチームへと押し上げ、

上野裕一郎、佐藤悠基、そして、今日本男子マラソン界期待の星となった

大迫傑といった名タンナーを育てたことでも知られています。

そして、母校の東海大学に監督として戻って来てから7年目の今年、

ようやく母校を3大駅伝優勝へと導くことができたんです。

これで、青学の大学駅伝2年連続3冠の夢を打ち砕き、

逆に、東海大学が、唯一3冠の権利を手に入れました。

青学は春の不調からまだ完全に復活できていないような走りだったので、

これから11月の全日本大学駅伝、1月の箱根駅伝までに復調してくれば、

また強い青学の走りが見れるような気がします。

今後は、青学と東海大学の2強といった勢力図となり、

大学駅伝は、面白い展開になっていくことは間違いないでしょう。